JIS H 4000 　アルミニウム及びアルミニウム合金板

テストピース・試験片・試験機器の制作・加工

ＴＰ技研株式会社

〒538-0041 大阪府大阪市鶴見区今津北4丁目8番29号
徳庵駅から徒歩８分/駐車場あり（４台）

9:00～17:00（土曜・日曜・祝日を除く）

06-6965-6780

お問合せ・ご相談フォーム

トップページ商品のご案内試験片（テストピース）

アルミニウム合金記号及び特長

合金記号（1000番台）	主要添付加要素	特　　　　　長
１×××	純アルミニウム(Al)	純度99.0％以上の純アルミニウム系合金で他の合金に比べ一般的に軟質である。 (99.95％以上を特に高純度アルミという)耐食性良好で、表面処理性・成型加工性に優れている。
2×××	アルミ(Al) 　＋銅(Cu)系合金	熱処理型合金で強度や硬さは増すが耐食性が劣る。軟鋼を５０％も上回る引張強さもあり、構造材に向く。
3×××	アルミ(Al) 　＋マンガン(Mn)系合金	純アルミニウム系より強度が20％ほど高く、成型加工性、耐食性が良好である。
4×××	アルミ(Al) 　＋けい素(Si)系合金	熱膨張係数が小さく低溶融温度を有す。硫酸陽極酸化処理により灰色に自然発色する。
5×××	アルミ(Al) 　＋マグネシウム(Mg)系合金	非熱処理型合金で強度が有り、成型加工性、耐食性(特に海水)が良好である。光輝処理後の陽極酸化処理で高い光輝度が得られる。
6×××	アルミ(Al) 　＋マグネシウム(Mｇ) 　＋けい素(Si)系合金	熱処理合金で強度があり耐食性がよい。陽極酸化皮膜処理で無色透明の皮膜が得られる。
7×××	アルミ(Al) 　＋亜鉛(Zn) 　＋マグネシウム(Mｇ)系合金	熱処理型の高力合金で高強度材としての構造材、構造部品に向く。強度はアルミ合金の中で最も大きい。
8×××	上記以外の系統の合金	特殊な特性もしくは用途向け。

アルミニウム合金記号及び特長

系統	合金番号	JIS H 4000		JIS H 4040		JIS H 4100	JIS H 4140		特長及び用途
		板 P	条 P	棒		押出形材 S	鍛造品
		板 P	条 P	押出 BE	引抜 BD	押出形材 S	型打 FD	自由 FH
純アルミニウム系	1080	○	○						光沢、加工性、耐食性、表面処理性が優れている。高級ネームプレート、反射板、電解コンデンサー
	1070	○	○	○	○				1080と同じ。純度が下がるにつれて多少加工性、耐食性、表面処理性が低下する。ネームプレート、装飾品、化学薬品容器
	1050	○	○	○	○				標準品、耐食性、加工性大、溶接性など良好。ネームプレート、化学工業用タンク、フィン材
	1100	○	○	○	○	○	○		筋模様及び絞り加工後の耳のばらつきが少なく、深絞り用。陽極酸化処理後の外観はやや白っぽい。器物、ネームプレート、フィン材
	1200	○	○	○	○	○	○		一般用アルミ。耐食性、加工性、溶接性など良好。建材、ネームプレート、印刷板、電線用
高力アルミニウム合金	2011				○				快削合金。切削性が優れ、強度も高いが耐食性は劣る。ボリュームシャフト。
	2014	○		○	○	○	○	○	熱処理高力合金。Cuを多く含むので耐食性は良くないが、高耐力、高強度、溶接性は良好。鍛造品にも適する。強度 2024>2014>2017 ピンセッター、ロケットチャンバー、機械部品、ホットプレス、自動車クランクギヤー、航空機関係部品、構造材
	2017	○		○	○	○	○
	2024	○		○	○	○
	7075	○		○	○	○	○	○	アルミ合金の中で最高の強度を有する合金。ただし耐食性は良くない。めっき性良好。ジュラルミン、機械部品、磁気ディスク(めっき用)
	7N01	○		○		○			溶接構造用アルミニウム合金。溶接部の強度低下が少ない。5083以上の溶接強度を必要とする場合。一般大型構造物、車両、自動車部品、コンテナー
	7003			○		○
耐食アルミニウム合金	3003	○	○	○	○	○			1100より若干強度が高く、成形性、溶接性、耐食性もよい。カークーラー、一般用器物、フィン材換気扇、洗濯機槽
	3203	○	○			○			1100より若干強度が高く、成形性、溶接性、耐食性もよい。カークーラー、一般用器物、フィン材換気扇、洗濯機槽
	3004	○	○						3003，3203より強度が高く、成形性に優れ耐食性もよい。キャンボデー、電球口金
	5005	○	○						3003と同程度の強度及び耐食性を有し、陽極酸化処理後、仕上がり面が良好。建築内外装材、車両内装材など。
	5052	○	○	○	○	○			純アルミと5083との中間程度の強度をもった代表的な合金で、成形性、耐食性、耐海水性、耐疲労性がよく用途範囲が広い。船舶、車両(ｺﾝﾃﾅｰ・ﾊﾞﾝﾄﾗｯｸ)、屋根板、ブラインド、建築材料、化学装置、流し台
	5056			○	○		○		耐食性に優れ､切削加工による表面仕上ｶﾞﾘ､陽極酸化処理性に優れる。光学機器
	5154	○							5052と5083の中程度をもった合金で、耐食性、成形性、溶接性がよい。船舶、車両用材、圧力容器など。
	5083	○	○	○	○	○	○	○	非熱処理合金中で最高の強度があり、耐食性、溶接性がよい。船舶、車両用材、低温用タンク、圧力容器など。
	5N01	○	○						3003とほぼ同程度の強度があり、陽極酸化処理で高い光輝性が得られる。装飾品、台所用品、銘板など。
	6063			○		○			代表的押出合金｡押出性に優れ､複雑な断面形状が得られ､耐食性､表面処理性は良好｡建材､家具､パイプブスバー
	6151						○	○	鍛造加工性に優れ､耐食性､表面処理性も良く複雑な形状の鍛造に適す｡
	6061	○		○	○	○	○	○	耐食性が良好で、主にボルト･リベット接合の構造用材として用いられる。船舶、車両、陸上構造物など。